SCI'13  第57回システム制御情報学会研究発表講演会

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テーマセッション概要

(1) サステイナブルFA技術における理論と実践

オーガナイザ:杉村延広(大阪府立大学),平林直樹(大阪府立大学)
田熊隆史(大阪工業大学),岩村幸治(大阪府立大学)

 近年,サステイナビリティ(持続可能性)が重要なキーワードとして認識されており,地球環境のサステイナビリティだけではなく,人間社会,産業および企業のサステイナビリティも重要な課題と認識されています.本テーマセッションでは,持続可能な社会を実現するために不可欠な生産システム /FA技術に関わるさまざまな研究開発の成果を含む講演発表を募集します.皆様の積極的なご参加と研究発表をお願いいたします.

    メカトロニクス技術,機械システム技術,製品 設計技術,生産システム技術,グローバル生産技術,経営・経済分野との統合化技術,FA関連の理論・方法論など

(2) 非線形現象とシステム制御

オーガナイザ:加嶋健司(大阪大学)

 自然科学、工学を問わず様々な現象の数理モデリングにおいて、非線形性が重要な役割を果たす。従来より盛んに研究されてきた飽和や量子化などに加えて、体内時計などリズム現象、電力ネットワークなどにおける同期現象、流体における乱流、カオスなどより非線形な現象もシステム制御の研究対象となりつつある。そこで本テーマセッションでは、非線形現象に関わるさまざまな理論または応用の研究成果を含む講演発表を広く募集します。皆さまの積極的なご参加と研究発表をお願い致します。

    非線形システム,同期現象,自己組織化,複雑系,自然現象/生体とシステム制御,マルチエージェントシステム,分散/協調制御,センサネットワーク,電力ネットワーク,社会・経済システム,複雑/ランダムネットワーク

(3) 確率的アプローチによる解析手法の発展

オーガナイザ:橋本智昭(大阪大学)

 近年,制御系設計や最適化や強化学習などのさまざまな分野において確率的要素を含む解析手法への関心が高まっている.例えば,確率微分方程式で記述される制御対象に対して,安定化や最適化を達成するための手法がさまざま提案されている.また,確定システムに対する最適化問題において,確定的な拘束条件を確率的な条件に緩めた場合,制御系の保守性が大幅に低減される可能性があるため,確率的な拘束条件付き最適化問題の解法がいくつか提案されている.一方,最適化問題における最適解の探索に確率的要素を導入する手法が不確定環境下における最適化問題に効果的であることが知られている.さらに,ゆらぎを用いた学習手法は確率的アプローチに基づいている.したがって,さまざまな問題において確率的アプローチによる解析手法が大きな貢献を果たしている.本テーマセッションでは,確率的な解析手法に関わるさまざまな理論または応用の研究成果を含む講演発表を広く募集します。皆さまの積極的なご参加と研究発表をお願い致します.

    確率システム制御,確率安定論,確率最適化,確率ロバスト性,確率状 態推定,確率フィルタリング,確率システム同定,確率探索アルゴリズム,強化学 習,ゆらぎ

(4) 人間の認知・運動機能と生体計測

オーガナイザ:長野明紀(神戸大学)

 人間の認知・運動機能についての理解を深めることは学術的な視点からも、また社会的な視点からも重要であると考えられています。これらの機能については未だに解明されていない事項が多く、将来的にも大きな発見がなされる可能性があります。また高齢化の只中にある我が国にとっては人々の認知・運動機能を維持・改善してクオリティ・オブ・ライフを高めることに多大な意義があります。この分野の研究を推進するためには生体信号をセンシングし、それを処理して有用な情報を抽出する事が必要です。そこでスマートな生体計測を行うことが非常に重要となります。本セッションではこの観点から、最先端の生体計測技術を用いて人間の認知・運動機能の理解に取り組む研究を募集します。皆様の積極的なご寄稿をお待ち致します。

  1. 生体計測(筋電図、心電図、脳波、NIRS、アイマークレコーダ、超音波画像 診断)
  2. 信号処理(多変量解析、判別分析、因子分析、主成分分析、PCI、SVM、フィルタ リング、ウェアラブル)
  3. バイオメカニクス(動作解析、モーションキャプチャ、慣性センサ、フォースプ レート、順ダイナミクス、逆ダイナミクス)
  4. 神経生理学(活動電位、電気刺激、神経伝達速度、交感神経系、副交感神経系、 M波、H波)

(5) 人を誘(いざな)うシステムのデザイン

オーガナイザ:川上浩司(京都大学)

 人間−機械系において,機械側単体での知能化や高機能化は系全体のパフォーマンスを必ずしも向上させないばかりか,人間側のモチベーションやスキルを低下させることが知られています.もし自動車の安全装置が安全運転のモチベーションを下げたり安全運転のスキルを低下させることがあれば,これは人間と機械が協調している状況とは思えません.そこで,機械側の役割を,人間を押し退けるのではなく,また無理強いをするのでもなく,誘(いざな)うものとするのは,今後の社会の方向性の一つと考えても良いのではないでしょうか.対象系を人間−機械系に限らずもう少し大きく見ても,人を誘う系はいくつも見られます.制度設計などは端的な例ではないでしょうか.本テーマセッションでは,幅広い系を対象として,人を誘うシステムの基礎理論や事例報告までを募集します。

    不便益・仕掛学,メカニズムデザイン,ゲーミフィケーション,人間--機械系,ヒューマンインタフェース,認知心理,オノマトペ,POET

(6) 意思決定と最適化

オーガナイザ:森 耕平 (神戸大学),巽 啓司 (大阪大学)

 21世紀に入り,システムの最適化や意思決定の手法は,生産・流通システム,通信・制御工学,金融工学などの分野だけでなく,環境学,政治学,分子生物学などの領域でも利用されてきています.これは,この 20年間における様々な手法の開発と,計算機パワーの増大により,20世紀には不可能と考えられていた大規模かつ複雑な問題が解けるようになってきたためだといえます.また,それらの発展と共に,現実社会に現れる応用問題のモデル化技術も向上してきました.今後も,環境,高齢化など 21 世紀型の諸問題の解決手法として,システム最適化や意思決定手法のニーズは,さらに増していくものと考えられます.
 本テーマセッションでは,システム最適化と意思決定に関する理論,手法,応用およびそれらに関連するさまざまな研究を募集し,この分野の近年の動向を把握できる場を提供したいと考えています.

  1. 数理計画の理論と応用(連続・離散・組合せ最適化,多目的最適化,メタヒューリスティック,ファジィ理論など)
  2. 意思決定の理論と応用(効用理論,AHP,ANPなど)
  3. ゲーム理論とその応用(非協力ゲーム,協力ゲーム,進化ゲームなど)
  4. 実社会での応用(スマートグリッド,金融工学,サプライチェーン・マネジメントなど)

(7) 創発システムと計算知能

オーガナイザ:森 直樹(大阪府立大学),半田久志(近畿大学)

 動的に変化する環境の下での自律的な秩序形成・機能発現のための進化・適応能力を有するシステムは「創発システム」と呼ばれています.代表的な研究として,ロボットの知覚・行動・身体性の設計,マルチエージェント・自律分散システムの解析・設計,人間を含む異種の複数エージェントによるコラボレーション設計,経済活動の仮想社会シミュレーションなどが挙げられます.研究対象はますます広くなり,電力ネットワーク設計や鉄道荷役計画,キー配列最適化,感情推定などにも及んでいます.さらに創発システムを形作る計算知能技術,学習・進化・適応の計算モデルの発展も著しく,追加学習,マルチタスク学習,移転学習,多目的最適化などが研究されています.本テーマセッションでは,創発システムと計算知能の基礎理論・要素技術から適用事例まで,幅広い研究発表を募集します.奮ってご応募いただけますようお願い申し上げます.

  1. 基礎・数理(学習,適応,進化,発達,協調,認識,特徴抽出,知識獲得,多目的最適化,自己組織化,記号接地,身体性,複雑系,移動知,カオス,ゲーム,神経振動子,セルオートマトン など)
  2. 計算モデル(進化計算,分布推定アルゴリズム,群知能,強化学習,オンライン学習,追加学習,自律学習,マルチタスク学習,移転学習,スキル付加,データマイニング,ベイジアンネット,人工生命,マルチエージェント,免疫システム,エージェントベースモデリング など)
  3. 創発システム(ヒューマン・インタフェース,適応システム,人間ー機械系,共創システム,情報場,コミュニケーション,コラボレーション,知覚と行動の創発 など)
  4. 適用事例(生物型人工システム,ソーシャルロボット,認知ロボティクス,群ロボット,自律分散システム,知的生産システム,社会経済システム,仮想市場,道路交通システム,電力ネットワーク,社会的ネットワーク など)

(8) 産業応用

オーガナイザ:江崎秀明(川崎重工業),喜多総一郎(オムロン),北田 宏(新日鐵住金)
柴野伸之(パナソニック),藤本堅太(三菱電機),村上 晃(神戸製鋼所)

 産業界において,制御・センシング・オートメーション技術は,様々な製品の付加価値向上に寄与し,着実に成果を挙げています.一方,機械学習・最適化技術は,生産・エネルギー・物流など,製造業・サービス業の双方で適用対象を広げつつあり,今後さらなる成果が期待されます.本テーマセッションでは,産業界のあらゆる業種を対象に,規模や効果の大小を問わず,システム・制御・情報技術の適用による改善事例の発表を募集します.皆様の積極的なご参加をお待ちしております.

  1. 制御技術 (モデリング,運動制御,プロセス制御,ロバスト制御,モデル予測制御,適応制御,システム同定,シミュレーションなど)
  2. 計測・データ解析技術 (センサ,ビジョン,音声認識,音声合成,GPS,非接触・非侵襲,統計解析,多変量解析,データマイニング,センサフュージョンなど)
  3. 最適化・システム技術 (数理解析,数理計画法,メタヒューリスティクス,意思決定,機械学習,オートチューニング,自律分散,マルチエージェントシステム,社会・交通システムなど)
  4. 情報・通信技術 (ソフトウェア設計,ソフトウェア品質,ユーザインタフェース,ネットワーク,安全・信頼性など)
  5. ハードウェア技術 (機構,アクチュエータ,生産設備,プラント,エネルギー機器,パワエレ機器,スマートグリッド,組み込み機器など)
  6. 設計・生産技術 (CAD/CAM,FA,自動化,設計支援,品質管理,生産計画,在庫管理,スケジューリング,安全・安心設計など)

システム制御情報学会 〒606-8305 京都市左京区吉田河原町14 近畿地方発明センタービル内
TEL:(075)751-6413 FAX:(075)751-6037 URL: http://www.iscie.or.jp/